関西電力高浜原発4号機でトラブルが相次いでいることに、世耕弘成官房副長官は1日「まさに発電を開始しようとしていた際のトラブルで、誠に遺憾だ」としたうえで「スケジュールありきでなく、細心の注意を払って安全を最優先に慎重に取り組んでほしい。原因の詳細について検討することが重要」とした。
世耕官房副長官は「安倍政権はいかなる事情よりも原発は安全性を最優先で取り組んでいる」と強調した。
高浜原発4号機では先月20日に1次冷却水が漏れる不具合が発生し、配管ボルトを締め直すなどしていたが、29日には変圧器の異常を知らせる警報と同時に発電機とタービン、原子炉が自動停止した。
関電は1日、「発電機、主変圧器、計器用変圧器、動作した保護リレーM87Bに外観点検の結果、異状はなかった」とし、今後について「外観点検の結果、異常がないことを確認した発電機、主変圧器などの発電設備について絶縁抵抗測定等を実施し、内部に問題がないことを確認する」としている。(編集担当:森高龍二)