映像ソフトはBlu-rayの時代へ。販売総数は減少傾向続く

2016年03月06日 16:14

 2015年のDVDやBlu-ray(ブルーレイ)などのセル映像ソフト販売は数量・金額共に前年から約1割縮小したことが、市場調査会社GfKジャパンが発表した販売動向調査により明らかになった。全国の映像ソフト取扱店の販売実績データ等をもとに調べた。数量ベースで前年比10%減の4,140万枚、金額ベースで同9%減の1,854億円となり、ここ数年の右肩下がりの傾向に歯止めがかからなかった。

 販売チャネル別の金額構成比では、減少幅が小さかったEコマースが相対的に構成比を伸ばして57%となった。家電量販店は7%だった。ジャンル別の金額構成比では、音楽が前年から3ポイント多い34%となった。人気グループの映像作品が販売を伸ばしたことが要因とみられるという。洋画は前年から2ポイント増の12%。新作に加え、「スター・ウォーズ」の過去作も最新作の劇場公開に合わせて好調に推移した。一方で洋アニメの分野では、前年の「アナと雪の女王」のようなヒット作に恵まれず、構成比は3%に縮小した。

 また、セル映像ソフト市場全体に占めるブルーレイの金額構成比が前年比3%増の50%に拡大した。GfKでは「ブルーレイが映像ソフトの主要フォーマットに成長したといえる」としている。

 同社は「16年も映像ソフト市場全体では減少傾向が続き、販売数量は4,000万枚をやや下回る」と予測しているが、ブルーレイについては劇場公開作品を中心に成長軌道に乗り、プラス成長を続けると見込んでいる。