馳文科相「私が校長だったら、しません」

2016年03月19日 14:14

 馳浩文部科学大臣は18日の記者会見で高校生の校外での政治活動について愛媛県の59のすべての県立高校が校則変更を行い、4月から「事前の届け出制」を実施することについて、記者団から受け止めを聞かれ「私が校長だったら、しません」と断言した。

 愛媛県教委は選挙運動や政治活動への参加について1週間前に保護者の許可を得て担任に届けることを事例にあげるなどし、高校に校則改定の見本を示した。変更は指示しておらず、各校の自主的判断に委ねているとしているものの、実質、方針を促したような格好になっており、政治活動を委縮させかねないとの懸念の声もある。

 馳大臣は「公職選挙法が改正された(18歳から選挙権を有することになった)ので、各県教委が適切に判断して対応頂ければよいと思う」としたうえで「私が校長だったら、しません」と語った。

 また馳大臣は「政治活動の自由は保障されていることは言うまでもない。学校教育においては、子どもたちの安全をまもるために各学校、教育委員会において、一定の配慮がなされるものだと思っている。政治活動の規制をしようというものではないということを、ちゃんと伝えていきたい」と記者団に答えた。(編集担当:森高龍二)