「職務をなんと心得ていたのか」馳文科大臣怒る

2016年03月09日 11:51

 教科書の選定を巡り、教科書会社が教育委員会の課長や指導主事にも5万円から1万円の謝礼を渡していた問題について、馳浩文部科学大臣は8日の記者会見で「教育委員会の課長レベルとなれば、余計にダメだ。渡した教科書会社も悪いが、教育委員会の職員が自らの職務をなんと心得ていたのか。一教職員が受け取っていたのとは意味合いが違う」と怒るとともに、深刻に受け止めた

 馳大臣は「今、すべての教育委員会から詳細について報告を頂いている最中で、最終的なとりまとめの確認をわたしはまだしていない。今月中に行うし、公表もする」とした。

 馳大臣は「各都道府県の教育委員会において、どのような事案があり、どのように対処したか、報告があがってきたら、概要を報告する。その段階でまた質問してください」と公表を約したうえで、記者団の質問に答えた。

 馳大臣は「法令に基づいて、教科書選定は公平・公正に行われなければいけないし、教科書は公的資金が投入されている重要な教材だ」とし、都道府県教委からの報告の最終確認後にきっちり対処する姿勢をみせた。(編集担当:森高龍二)