昨年の震災を機に自転車に注目が集まって以降、依然堅調に推移している電動アシスト自転車市場。自転車産業振興会のデータによると、2012年2月の出荷数は寒さ故に例年数字が落ち込む時期であるにも関わらず、対前月比、対前年比ともに100%を超えるなど、市場の拡大傾向はまだまだ続きそうである。
そうした中ヤマハ発動機が、電動アシスト自転車PASの2012年小径モデルを5月22日から発売すると発表。斬新で個性的なデザインとスポーティな走行性能を両立した「PAS CITY-X(パス シティ エックス)」、低床U字フレームで乗り降りしやすくおしゃれな「PAS CITY-C(パス シティ シー)」、実用性に優れ、取り回しのしやすさが好評の「PASコンパクト」の3機種で、これによりPASの2012年モデルは、全16機種となる。
今回発表された新機種には、他の2012年モデル同様、バッテリー残量を細かくデジタル表示するメインスイッチや、耐久性・静粛性に優れたドライブユニットを採用。さらに高耐久で経済的な「長生きバッテリー」は、4.3AhのSバッテリーから約1.5倍の容量を持つ6.6AhのMバッテリーへと容量をアップし、走行距離を延ばしているという。また、電動アシスト自転車の選択肢が広がる中、購入時に重視される車体カラーリングも見直し、細部にまでカラーコーディネートを施したファッション性を高めたモデルとなっている。
今電動アシスト自転車は、移動手段・交通手段として注目を集めている。また、ダイケンから、電動アシスト自転車に対応したスライド式自転車ラックの高強度タイプが発売されるなど、市場の拡大が周辺市場へも影響を及ぼしている。今後は、こういった周辺市場への波及にも注目が集まりそうである。