安倍晋三総理はG7伊勢志摩サミット会場の志摩観光ホテル敷地内で行われた「自動走行車・燃料電池自動車のプレゼンテーション」で各国首脳に対し、自動走行車の実用化で交通事故削減や高齢者等にとって安心・安全な移動手段を確保することを目指していることや、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、世界で最も安全な道路交通社会の実現を目指すとアピールした。
プレゼンではトヨタ、日産、ホンダの自動車での試乗も行われた。安倍総理は、地球温暖化対策への取り組みの一環として、水素エネルギーを用いた燃料電池自動車の普及を図ることで、世界をリードし、環境・エネルギー問題の解決に取り組むことも強調した。
政府は2050年の温室効果ガス排出量を現在に比べ80%削減することを目標に掲げている。このため、切れ目のない技術開発や開発成果の普及、省エネの推進などを強力に進める考え。例えば、自動車の車体を約6割軽量化し、燃費を飛躍的に向上させるとか、水とCO2からプラスチック原料などを製造し、CO2を固定化させる(2030年代の実用化を目指す)なども目標にあげている。(編集担当:森高龍二)