【今週の振返り】薄商いで息切れし40円下落したメジャーSQ週

2016年06月11日 20:14

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雇用統計ショックでも大幅安は避けられ、メジャーSQ週の火曜、水曜は連騰。「いつもと違うぞ」と思わせたものの、商いが薄くてエネルギーが続かなかった。

 昼休み中に為替が円高方向に動き、後場の日経平均は前引けより安く再開。0時56分に16496円の安値をつけるが、16500円を割り込んだのは瞬間だけ。1時台は16500円台前半で推移する。その間、長期金利は何度も史上最安値を更新し、マイナス金利ここに極まれり。LINE上場がこの日のうちに東証から承認される予定で新興市場のLINE関連銘柄は上昇。前日の韓国発の「上場白紙か報道」はマッチポンプなのか? 2時台後半になると日足一目均衡表の「雲」の中に入って16550円を超え、利益確定売りの金曜日ではあるが下げ幅をどんどん圧縮。それでも16600円にタッチしたところで時間切れ。終値は67円安の16601円だった。

 日経平均終値は67.05円安の16601.36円、TOPIX終値は-6.69の1330.72。メジャーSQの日なので売買高は22億株、売買代金は2兆4548億円。値上がり銘柄数は615、値下がり銘柄数は1182。プラスは空運、精密機器、金属製品、医薬品の4業種。マイナスは29業種で、その下位は鉱業、鉄鋼、石油・石炭、非鉄金属、海運、水産・農林など。上海市場は休場。

 今週の星取は2勝3敗。前週末3日の終値16642.23円から40.87円下落して今週の取引を終えた。週明けは大幅安にならずに雇用統計ショックをしのぎ、メジャーSQ週の火曜日、水曜日の「鬼門」を連騰ではね返したものの、薄商いで買いのエネルギーが続かず、そこで息切れしてしまった。(編集担当:寺尾淳)