文科省に事務局を置く就職問題懇談会が国公私立大学、短大1136校と在学生(28年3月卒業・修了予定学生数の1%にあたる就職希望者)を対象に昨年10月から11月に実施した就職・採用活動実態調査で770大学(短大含む)と7975件の学生回答(有効回答)から、11.8%にあたる943人が『ハラスメント的な行為を受けたことがある』と回答。中には「内々定後に直ぐに制服の採寸が行われ、内定を辞退した場合には制服代金の損害賠償請求を行うと言われた」ケースもあった。
具体例では(1)最終面接時に『選考中・無い内定企業を辞退すれば内々定を出す』とその場で迫られた(2)承諾書を出さなければ内々定を出さない旨の通知があった(3)手帳を見られて面接のキャンセルを求められた、などがあげられていた。
また、他社の選考を妨げるような行為を受けたことがあるとした件数は269件あり、事例では「複数回食事会があり、他社への面接参加を妨げられた」(金融・保険)「8月1日、2日に研修があった」(建設)、「懇親会に内々定者は必ず参加するよう言われた」(製造)など、他社に訪問する機会を妨げられたとしている。(編集担当:森高龍二)