ロードスターの世界統一レース「GLOBAL MX-5 CUP」参戦用モデルを発表

2016年08月02日 19:16

Mazda MX-5 CUP

ロードスターの2リッターエンジン搭載の左ハンドル北米仕様車がベース。エンジン、ECUなどは、車両製作時に封印され、改造不可な状態で納品される。タイヤ、ホイール、ダンパー、ブレーキなども指定部品となり、イコールコンディションを徹底する

 マツダは、MX-5(日本名:ロードスター)をベースにした世界統一仕様レース車による新レースイベント「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN(主管:株式会社ビースポーツ)」に協賛すると発表した。

 8月、株式会社キャロッセが、同レース用車両の受注販売を開始。2017年から国内全5戦のシリーズ戦が行なわれる。さらに、シリーズ戦績上位ドライバーには、2017年以降にマツダレースウェイ・ラグナ・セカ(米国カルフォルニア州モントレー)で開催を予定している世界一決定戦への出場権を与える。

 マツダは、「走る歓び」をテーマに商品、技術、サービスを通じてさまざまな形で提供してきた。国内のモータースポーツにおいては、これまでロードスターのナンバー付車両で気軽に参加できる「ロードスターパーティレース」などに協賛してきた。

 今回、さらにハイレベルなステージとして2017年から開催される「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN」へ協賛することになったわけだ。このレースは、スリックタイヤを装着した純粋なレース仕様の車両をつかって、毎戦異なるサーキットを舞台に、単独で45分間の決勝レースを競う。純粋にドライバーの技量が試される本格的なスプリントレースだ。

 限りなく性能差が生じないよう指定部品の管理を徹底し、ドライバー搭乗時の重量まで調整を行ない、ほぼ完全なイコールコンディションでレースを行なう。

 レース車両の仕様と競技ルールを世界同一とすることで、公平な環境で、「世界一のMX-5レーサー」を目指す機会を提供するレースとなる。

 「GLOBAL MX-5 CUP」レースは、世界に先駆けて今年から米国で開催されており、順次日本(GLOBAL MX-5 CUP JAPAN)や欧州など各地に展開していくとしている。

 マツダは、今後より多くのユーザーに安全で楽しく運転を楽しめる機会を提供する参加型モータースポーツ協賛。マツダ・ユーザーとの絆を深め、ユーザーにとってオンリーワンのブランドになることを目指すとした。

 「GLOBAL MX-5 CUP JAPAN 」の2017年度は年5戦で、サーキットは、岡山国際サーキット、鈴鹿サーキット、スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎを予定。決勝45分間のスプリントレースとなる。

 参加資格はASN発給の国内競技運転者Aクラス以上の所持者。ただし、JAF以外のASNに所属するドライバーも一定の条件を満たすことで参戦可能だという。

 競技車両は、MX-5(ロードスター)の2リッターエンジン搭載の左ハンドル北米仕様車がベースとなり、エンジン、ECUなどは、車両製作時に封印され、改造不可な状態で納品される。タイヤ、ホイール、ダンパー、ブレーキなども指定部品となり、イコールコンディションを徹底する。車両開発・製作は Long Road Racing社(米国)。本車両はレース専用車のため、公道走行はできない。

 販売代理店は、 株式会社キャロッセで、販売価格、購入方法についてはキャロッセに問い合わせること。 2016年8月25日に、車両購入を検討のチーム・個人を対象とした試乗商談会を筑波サーキットで開催する。試乗商談会の参加については、GLOBAL MX-5 CUP JAPAN 公式サイトを検索のこと。このサイトでは、今後、大会日程、車両・競技規定の詳細を順次公開する予定だ。(編集担当:吉田恒)