役員報酬が1億円以上の上場企業は上場3618社のうち、226社、367人となり、2010年に比べ4社、8人増加していたことが東京商工リサーチの調べで分かった。
これは2011年決算有価証券報告書に開示された役員報酬で分かったもので、比較可能な3月期から12月期では2010年に比べ4社、8人増加していた。
また367人の役員報酬総額は合計609億4300万円で、主な内訳は基本報酬が378億4900万円(構成比62.1%)と業績に連動しない報酬が6割を占めた。その他、賞与が13.6%、退職慰労金(引当金繰入額含む)が12.3%、ストックオプション7.3%、業績連動報酬・中期インセンティブほか同4.5%になった。
2011年決算で報酬最高額は日産自動車のカルロスゴーン氏(9億8200万円、報酬支払元提出企業のみ)だった。次いで、ソニーのハワード・ストリンガー氏の8億8200万円(提出企業及び連結企業)、大東建託の多田勝美氏の8億2300万円などが続いた。(編集担当:森高龍二)