2015年の世界のビール生産量は、前年より約207万kl減(前年比1.1%減)の約1億8,900万klとなった。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当するという
キリンは、同社が運営しているインターネット上の仮想大学「キリンビール大学」で2015年の世界主要国のビール生産量を調査、発表した。
今回、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、計171の世界主要国および各地域について、2015年のビール生産量をまとめた。この調査は1974年分から統計開始しているという。
それによると、2015年の世界のビール生産量は、前年より約207万kl減(前年比1.1%減)の約1億8,900万klとなった。東京ドームをジョッキに見立てると、約152杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl)に相当するという。
地域別では、7年連続トップのアジア(前年比1.3%減)は、ベトナム(前年比20.1%増)、インド(前年比2.5%増)が増加したが、中国(前年比4.3%減)の影響で減少した。5位のアフリカ(前年比1.6%増)は15年連続で増加している。
国別生産量は、中国(前年比4.3%減)が14年連続でトップとなった。上位25カ国のうち、10年以上連続で増加している国は、ベトナム(15年連続)、インド(13年連続)の2カ国。日本(前年比0.1%減)は昨年同様7位となった。
また、2015年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、約2,779万kl(17.3%増)の増加となった。増加量では中国(約1,235万kl)、ブラジル(約454万kl)、ベトナム(約329万kl)と続き、増加率ではベトナム(3.4倍)、ブラジル(1.5倍)が増加した。
上位10カ国でみると、ベトナムが24位から8位、11位から25位の間では、フランスが22位から17位、韓国が20位から16位と、順位が上昇した。(編集担当:慶尾六郎)