大分県警に連合大分が公開質問 隠しカメラ事件

2016年08月31日 08:10

 参院選挙公示前に大分県警別府署の署員が現職・野党候補を支援する連合大分東部地域協議会などが入った建物敷地内に無断で立ち入り、樹木などにカメラ2台を設置して人の出入りを隠し撮りしていた問題について、連合大分は30日、大分県警本部長に『公開質問状』を提出した。9月10日までに回答するよう求めている。

 連合大分は県警本部長から回答を受け次第「連合大分のHPで公開するとともに、メディアにリリースする」。

 質問状で、連合大分は(1)隠しカメラ設置の具体的経緯と目的について明らかにする事。特に「現在、公表されている別府地区労働福祉会館の2台のみか、労働組合関連施設での(隠し)カメラ設置は行っていないのか」も質している。

 また隠しカメラ設置に伴うプライバシー侵害などの観点について「大分県警の考えをお聞かせください」と問いかけた。

 大分県警は「他人の敷地内に無断で入ったことは不適切な行為」としたが、隠しカメラによる撮影でのプライバシー侵害については、これまでの記者会見でも触れていない。

 連合大分は「大分県警は今回の隠しカメラの設置、撮影は別府署の判断によるもの」としているが、「主権者・国民の自由と権利を侵害することにもなりかねない」今回の行為について「再発防止の策を明示するように」と求めてもいる。(編集担当:森高龍二)