東名阪3圏域計の年間外食市場規模は前年度比1.9%増の4兆668億円

2016年09月12日 09:07

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、東名阪の男女約1万人を対象に毎月実施している「外食市場調査」について、2015年度の年間結果をとりまとめた。

 それによると、3圏域計における15年4月~16年3月の年間の外食市場規模は4兆668億円(前年度比1.9%増)と推計された。3圏域計における15年4月~16年3月の年間の中食市場規模は1兆1241億円(前年度比+1.7%)と推計。延べ回数は外食・中食とも減少したものの、単価が上がったことにより、外食・中食とも市場規模は微増した。

 また、3圏域計において、性年代別には外食・中食とも「男性/40歳代」が延べ回数シェア、市場規模シェアともに最も高いという。外食・中食の延べ回数と単価の両方が前年度を上回った性年代は、男性/50歳代、男性/60歳代。市場規模の前年度比の伸び率では、男性/50歳代が外食・中食とも最大だった。軽食主体業態での飲酒を伴う外食(いわゆる「ちょい飲み」)シェアは軽食主体業態市場規模の10.5%である。

 タウン別市場規模では、首都圏:外食「新宿(代々木)」・中食「池袋・大塚」がそれぞれ3年連続1位。関西圏と東海圏では外食・中食とも関西圏:「梅田・大阪・北新地」、東海圏:「名古屋」が3年連続の1位となった。

 3圏域計における15年4月~16年3月の年間の延べ外食回数は前年度比1.7% 減(15億9114万回)、外食市場規模は前年度比1.9%増(4兆668億円と推計された。また、圏域計の年間の延べ中食購入回数は前年度比▲0.3% ( 14億5066万回)、中食市場規模は前年度比1.7% 増(1兆1241億円)と推計された。基準人口の減少率(-0.8%)に比べると、延べ回数は外食では水準以上に減少し、中食は水準以内の減少だったという。ともに単価が上がったことにより、市場規模は拡大している。

 3圏域計において、性年代別には外食・中食とも「男性/40歳代」が延べ回数シェアで最も高く、市場規模シェアも最も高い。外食単価と延べ外食回数の両方が前年度を上回った性年代は、男性/50歳代、男性/60歳代、女性/40歳代。市場規模の伸び率最大は男性/50歳代で前年度比6.9%増だった。中食単価と延べ中食購入回数の両方が前年度を上回った性年代は、男性/40歳代、男性/50歳代、男性/60歳代、女性/60歳代。市場規模の伸び率最大は男性/50歳代で前年度比5.5%増だった。

 業態別の延べ外食回数は「居酒屋」が17.4%を占め、外食市場規模では23.5%を占める。業態別に飲酒有無×予約有無別の市場規模シェアをみると、「和食料理店」や「フレンチ・イタリアン料理店」では、の売上割合が50%を超える。事前の予約の割合が最も高い業態は「フレンチ・イタリアン料理店」(65.9%)だった。「ファストフード」「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」などを含む軽食主体業態での飲酒を伴う外食(いわゆる「ちょい飲み」)の比率は、軽食主体業態市場規模の10.5%だった。(編集担当:慶尾六郎)