総務省が29日発表した6月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は26万1452円、物価変動の影響を除いた実質で前年同月に比べ2.2%減少した。4か月連続して減少したことになる。前月比でも実質で1.1%減っていた。
支出の内訳でみると、食料が6万9945円と前年同月比で実質0.1%の減少。肉類や外食で減少し、食料が実質減少するのは3カ月ぶりになる。
水道・光熱費も1万8232円と0.7%減少。被服・履物の1万717円で2.2%減少した。このほか、教養娯楽費も2万7763円で0.8%減少。教養娯楽費は4か月連続で減少した。ただ、教養娯楽ではペットフードやゴルフ用具は増えていた。
一方、実質増加したのは保健医療費で1万2852円と5.6%増加。保健医療サービスや保健医療用品・器具などが増加の要因になっていた。
勤労者世帯の実収入は1世帯当たり73万1099円となり、前年同月比で実質0.2%増加。内訳では世帯主収入が56万5147円で0.2%増加。ただ、世帯主収入のうち定期収入は34万5722円と0.5%減少していた。安定でない臨時収入や賞与での収入が21万9425円で1.3%増加したことから全体で0.2%増になった格好。一方、配偶者の収入は8万7432円で0.3%減少していた。(編集担当:森高龍二)