日本共産党は27日付けの党機関紙「赤旗」で、稲田朋美防衛大臣の親族(夫)が防衛装備品を受注する軍需企業5社の株を保有していたと報じた。夫名義であったとしても、防衛大臣の夫が軍需企業株を保有することの是非は、国会でその在り方を問われることになりそう。
それによると、2014年度の防衛省との契約高がトップの三菱重工業で3000株、2位の川崎重工業で6000株、5位の三菱電機で2000株、6位のIHIで8000株、13位の日立製作所で3000株を保有しているとしている。
株の保有は大臣について規制はなく、規範で在任中の取引を自粛するよう規定している。ただ、契約決裁権を有する防衛大臣の親族が利害関係となる会社株を保有していることは、政策上の判断が正しいものであったとしても、余計な疑念を国民に抱かせることになりかねず、なんらかの対応が求められることになりそう。ちなみに防衛省と5社の契約高は2014年度で6200億円を超えているという。(編集担当:森高龍二)