デンソーは2016年10月25日、車載用画像センサーに、ソニーセミコンダクタソリューションズ製のイメージセンサーを採用したと発表した。同センサー搭載によりカメラの高性能化を実現し、夜間の歩行者認識を可能にしたという。
ソニー製イメージセンサーは、デジタルカメラやスマートフォンなどの家電製品を含むグローバルマーケットで世界トップシェアを誇る製品だ。高感度で光量の少ない夜間でも正確に被写体を撮影できるため、監視カメラなどにも採用されている。
今回デンソーは、同センサーの車載用としての品質(搭載性、耐熱性、耐振性など)を向上させて車両搭載を可能にした。
また、ソニーの画像処理装置(ISP:Image Signal Processor)を活用し、夜間の歩行者を認識しやすく撮影するため、ノイズリダクションおよびカメラ露出の設定を最適化して認識性能を大きく向上させた。
日本および欧州の自動車アセスメント「NCAP(New Car Assessment Program)」の安全性能評価基準では、自動ブレーキによる衝突回避の対象に夜間の歩行者を加えることを検討しており、今回開発した画像センサーはこれに対応する。(編集担当:吉田恒)