デンソー、富士通テンを子会社化。高度運転支援や自動運転技術などの開発を加速・強化

2016年09月10日 08:32

 デンソーは、富士通の子会社で、デンソーも一部出資している富士通テンを子会社化する方向で検討していると発表した。富士通テンの持つ電子技術などを取り込み、高度運転支援や自動運転技術などの開発を加速・強化させる。今後、富士通や主要株主のトヨタ自動車と詳細を詰め、2016年度内の最終契約を目指す。

 富士通テンは、1920年に創立した川西機械製作所に始まり、1949年に設立された神戸工業株式会社を前身とする。1968年に富士通と合併した後、1972年に富士通のラジオ部門が分離・独立して富士通テンとして設立。1973年にトヨタ、デンソーが資本参加して以来、オーディオ、マルチメディアをはじめとしたカーエレクトロニクスメーカーとして製品の製造、サービスを提供してきた。

 近年は、「単体製品のサプライヤー」から「つながる車載情報機器・サービスを提供・提案するシステムメーカー」への変革を目指し、富士通グループ各社との連携しながら、新たな価値を創り出すVehicle-ICT事業を強化してきた。

 一方、自動車分野では、技術革新が急速に進むなかで、人と車のインターフェースがますます重要となってきている。

 トヨタ系総合自動車部品メーカーであるデンソーは、富士通テンを子会社化して両社の持つ車載ECUやミリ波レーダー、高度運転支援・自動運転技術および電子基盤技術の開発などにおける、協力関係強化を図っていくことを目指した。今回、そのための具体的な検討を行なっていくことで富士通およびトヨタと合意した。

 基本構想で、富士通テンの資本構成の変更後の内容は以下のとおり。カッコ内は変更前の数値。デンソー51%(10%)、富士通14%(55%)、トヨタ35%(35%)となる模様。

 資本構成変更後、富士通テンは総合自動車部品メーカーであるデンソーグループの一員として、両社の強みを活かしながら、引き続き富士通グループとの間でICT分野における連携を推進する。これにより、高度運転支援・自動運転技術および電子基盤技術の開発を強化する。(編集担当:吉田恒)