稲田朋美防衛大臣は28日の記者会見で、韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結への交渉再開を決定したことについて「協定の早期締結を目指し、韓国側と相談の上、早期に交渉を開始したいと考えている」と語った。
北朝鮮の核やミサイル問題を背景に、稲田防衛大臣はGSOMIAの締結を求めていた。また、韓国政府もその必要を認識していた。
もともと、2012年に協定締結へ大きく前進していたものの、韓国世論などの反対もあり、直前に頓挫した経緯がある。稲田防衛大臣は「平成24年6月29日に署名が予定されていて、直前に韓国国内事情で延期してほしい旨の要請があって、延期されることになった。当時に比べても北朝鮮を巡る情勢は大変厳しくなっていると思う。具体的内容に関しては、交渉も始まっていないので差し控えたい」と答えた。
稲田防衛大臣は「北朝鮮の核・ミサイル問題への対応のためにも日韓がしっかり協力していくことは極めて重要」とし「日韓の情報交換をより円滑かつ迅速に行うことは大変意義あるもの」と韓国政府の姿勢を歓迎した。(編集担当:森高龍二)