民進党の蓮舫代表は米国の次期大統領にドナルド・トランプ氏が選出されたことに「当選に祝意を表したい」としたうえで「米国の安定した外交・内政政策運営は世界の平和と安定に不可欠。しかし、同氏の選挙期間中の政策は必ずしも明確でなく、新政権の具体的政策を注意深く見守る必要がある」との談話を9日発表した。
また「女性の尊厳を守り、マイノリティの権利を守る多様性こそが米国の強さの源泉。同氏の過去の言動とは異なる寛容な行動を期待したい」と複雑な受け止めを滲ませる内容となった。
蓮舫代表は、一方で、日米関係について「新政権になっても日米関係の重要性は不変である」とし「わが党としても日本の外交・安全保障の基軸である安定した日米同盟を引き続き維持し、経済関係の連携を図っていきたい」と「安定した日米同盟」「経済関係の連携」を維持、深化させていく姿勢を強調した。
そうした談話の中でも、TPPについては「協定に対する米国の動向を一層注視する必要があることは言うまでもなく、現状での採決の必要性は全くない」と政府・与党がTPP関連法案などの採決を急ぐ姿勢をけん制した。(編集担当:森高龍二)