APEC首脳への提言書に「TPP早期発効」

2016年11月11日 11:01

 APECに参加している21の国と地域のビジネス界の代表で構成するAPECビジネス諮問委員会(ABAC)の日本委員と代理委員が「TPPの早期発効」などを盛り込んだ「APEC首脳への提言書」を11日までに安倍晋三総理に手渡した。APEC閣僚会議は17日から18日に、首脳会議は19日から20日に開かれる。

提言にはTPPの早期発効のほか、FTAAPの実現、サービス貿易・投資の自由化の推進、零細・中小企業の国際化、インフラ投資の拡大などを盛り込んでいる。

 日本委員は亀崎英敏三菱商事常勤顧問、鈴木裕之野村総合研究所取締役副会長、大宮英明 三菱重工業取締役会長の3人、代理委員に有原正彦三菱重工業常務執行役員が就いている。

 TPPについて、提言書は「FTAAP実現への道筋として、TPP参加国が出来る限り早期に同協定を批准することを要請する」としているほか「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉が速やかに、かつ成功裏に妥結することに期待を寄せている」としている。(編集担当:森高龍二)