14日の日経平均は大幅3営業日続伸。前週末11日のNYダウは39ドル高で5日続伸。週間全勝で史上最高値連続更新。NASDAQも反発した。NY外為市場は休場だったがロンドン時間のドル円は一時106円90銭台、ユーロ円は115円台後半。大阪先物夜間終値は17430円、CME先物清算値は17420円だった。14日朝方の為替レートもドル円106円台後半、ユーロ円115円台後半。
日経平均始値は92円高の17467円。高値は2時23分の17697円。安値は9時1分の17455円。終値は297円高の17672円。取引時間前に7~9月期のGDP速報値が発表され、年率換算で実質+2.2%で3四半期連続のプラス。+0.8%の市場予測を大きく上回った。天候不順で個人消費は伸び悩んだが、輸出が好調。日経平均はこの日も「帰ってきた日米連動」。開始数分後に17500円台に乗せ、9時台は右肩上がりで上昇。東京外国為替市場でドル円が107円を突破しさらにドル高円安が進行。日経平均も17550円、17600円を次々突破し、17650円を超えたところで10時すぎ、ようやく上昇が止まる。先物は17690円で、TOPIXは1400のわずか手前でストップ。ドル円は107円50銭台まで円安が進行した。10時台はおおむね17600円台後半で小動きするが、11時台になると円安の一服を受けて17600円台前半に。前引けは266円高だった。
後場は前引けより高い水準で再開し、為替レートがドル円107円60銭台までドル高円安が進むのを受けて17600円台後半、あと少しで17700円という水準に張りつく。TOPIXは1400台に乗せる。9月の鉱工業生産指数確報値は前月比+0.6%の98.4で、速報値の97.8から上方修正された。製造工業稼働率指数は前月比-2.0%の96.7。日経平均は2時台にはあと3円に迫りながらも17700円にタッチできず、そのまま取引を終了した。それでも4月22日の戻り高値を抜いて2月2日以来の高値。TOPIXはまるで定規で測ったように1400.00。絶妙の着地。
日経平均終値は297.83円高の17672.62円、TOPIX終値は+21.72の1400.00。売買高は25億株、売買代金は2兆6449億円。値上がり銘柄数は1622、値下がり銘柄数は295。プラスは30業種で、その上位は海運、証券、ゴム製品、鉱業、保険、不動産など。マイナスは医薬品、食料品、水産・農林の3業種。上海総合指数は0.44%高だった。
15日の日経平均は4営業日ぶりの小反落。イタリアのレンツィ首相の「憲法改正案の国民投票否決なら辞任」発言もあったがヨーロッパ市場は軒並み高。ユーロ圏の鉱工業生産は前月比-0.8%、前年同月比+1.2%で、ともに市場予測を上回った。週明けのNYダウは午前中にザラ場史上最高値を更新。午後は利益確定売りでマイナスの時間帯もあったが終値は21ドル高で6営業日続伸。終値ベースの3営業日連続史上最高値更新。NASDAQ、S&P500はマイナスだが「トランプ・ラリー」はなお続く。原油先物は3営業日続落だが午後に下げ幅圧縮。金先物はリスクオンで6営業日続落。「マージャー・マンデー」はドイツのシーメンスがIoT狙いでアメリカ企業を買収。ダラス連銀カプラン総裁がトランプ政権下のFRBの政策変更の可能性に言及した。為替のドル円はロンドン時間に108円台にタッチし、NY時間にはアメリカの長期金利が一時2.3%台まで上昇したためさらに円安が進行し、朝方はドル円が108円台前半、ユーロ円が116円台前半。大阪夜間取引終値は17730円。CME先物清算値は17700円。
日経平均始値は17円高の17690円。高値は9時5分の17727円。安値は9時31分の17605円。終値は4.47円安の17668円。開始1分後に17700円に乗り5分後に17727円まで上昇するが、30分足らずでマイナス圏の17605円まで秋の日はつるべ落とし。ドル円も108円割れ。いわゆる高値波乱だが9時台のうちに16640円付近まで戻る。前日大引け後にメガバンクが4~9月期決算を発表した金融セクターが買われTOPIXはプラスの時間帯が長かったが、日経平均は10時台に一時プラスになっただけでマイナス圏で推移。ドル円が108円台に戻って17650円をはさんだもみあいが続き、前引けは26円安の17464円。それでもTOPIXはわずかなプラスだったので、後場に日銀のETF買いが入るかどうかは微妙なところ。
昼休みに為替がやや乱高下するが、後場はわずかに下げ幅圧縮で再開し、0時台はプラスにタッチがやっと。しかしTOPIXはプラス圏に安定的に乗せる。日銀の買い入れ対象ETFはTOPIX連動型に傾斜。1時前から日経平均は前日終値をはさみプラスになったりマイナスになったりの小動きで上値が重い。1時に10月の不動産経済研究所から首都圏・近畿圏のマンション市場動向調査の結果が発表され、首都圏の新築マンション発売戸数は前年同月比-0.6%減で2ヵ月ぶりの減少。月間契約率は7.2ポイント低下の61.6%。近畿圏は+3.3%増、月間契約率は3.2ポイント上昇の71.8%で「西高東低」だった。TOPIXはプラス圏で安定、日経平均は前日終値付近の小動きは1時台も続く。2時台はいったん17630円付近まで下がったが、終盤に買われてプラスに浮上しそのまま続伸になるかと思われたが、大引けは1ケタのマイナスで終了。TOPIXはプラスで4営業日続伸。ドル円は後場、最後まで108円台を維持したが、3営業日で1419円上昇した相場の過熱感には勝てなかった。債券市場では長期金利(新発10年物国債利回り)が一時9月21日以来のプラスになる異変が発生。日銀の706億円のETF買いは入らなかった。919円安の9日以来、ごぶさたが続いている。
14日大引け後、噂の自動運転関連ベンチャー、ZMPの東証マザーズ上場が承認された。上場日は12月19日の予定。証券コードは7316。時価総額は300億円程度だが、話題性では今年の大型上場のLINE<3938>やJR九州<9142>に匹敵する新規IPO。無人のロボットタクシーの開発でZMPと提携し合弁企業を設立したDeNA<2432>は大幅高、ZMP株を保有するフューチャーベンチャーキャピタル<8462>はストップ高。しかし他のZMP関連銘柄でテクノスジャパン<3666>、ハーツユナイテッドG<3676>は上昇したが、アイサンテクノロジー<4667>、セック<3741>、ネクスG<6634>、ザインエレクトロニクス<6769>は下落し、アートスパークHD<3663>はストップ安。「事実で売れ」ということか?
日経平均終値は4.47円安の17668.15円、TOPIX終値は+2.98の1402.98。売買高は24億株、売買代金は2兆5886億円。値上がり銘柄数は809、値下がり銘柄数は1039。プラスは21業種で、その上位は銀行、倉庫、医薬品、鉱業、石油・石炭、保険など。マイナスは12業種で、その下位はパルプ・紙、海運、陸運、空運、サービス、化学工業など。上海総合指数は0.10%安で4営業日ぶりに反落した。