健康増進や予防効果を見える化 ウェアラブルIoT活用のウェルネスサービス

2016年12月24日 09:16

画.健康増進や予防効果を見える化 ウェアラフ_ルIoT活用のウェルネスサーヒ_ス

三菱総合研究所(MRI)とウェアラブル・センサー搭載バンド「Moff Band」開発のMoffは、ウェアラブルIoTを活用した新サービスの共同開発・展開およびMRIからMoffへの出資に向けた合意を発表した。開発するサービスについては、Moff Bandからリアルタイムに身体機能データを取得しフィードバック。運動の結果の「見える化」を図ることで効果的に体を動かすための支援を実現する。

 三菱総合研究所(MRI)とウェアラブル・センサー搭載バンド「Moff Band」開発のMoffは、ウェアラブルIoTを活用した新サービスの共同開発・展開およびMRIからMoffへの出資に向けた合意を発表した。開発するサービスについては、Moff Bandからリアルタイムに身体機能データを取得しフィードバック。運動の結果の「見える化」を図ることで効果的に体を動かすための支援を実現する。

 少子高齢化による社会的コストの増大が大きな社会課題となっている。高齢者の身体機能の低下による廃用症候群や、運動不足と深く関連する生活習慣病等の疾患が医療費を押し上げ、80歳以上における年間医療費は一人あたり100万円近くなるとの試算もある。少子高齢化が加速することにより社会保障に充てる財源の枯渇は必至だ。こうしたなか、バランスのとれた食事の摂取や適度な運動の実施など健康状態の自己管理を促すことで、生活習慣病予防・介護予防を推進する機運が高まっている。健康管理に努めた人の医療費負担が安くなる「健康ゴールド免許」の導入や、市町村単位での社会活動の場の立ち上げ支援など、社会システムの整備により現状の課題を打破する取り組みが進められつつある。

 MRIは健康においての「完全に良好な状態(Well-being)」を一歩進めた「Wellness(輝くように生き生きしている状態)」の定義に基づき、Wellness社会の実現を目指し取り組みを続けている。今回のサービス開発における狙いは、人を動かし実測値としての効果を上げるためのプラットフォームづくりだ。そのために健康増進や介護予防の効果を定量的に「見える化」し、音声や動画を身体動作と連動させることによる運動の「ゲーミフィケーション」を導入する。これによって子供から高齢者までが、楽しく効果的に身体機能の強化および回復に向けて取り組むことが可能となる。

 将来的には、同サービスで蓄積した身体機能データに基づく新たなサービス開発や、分析基盤の構築にも取り組む予定とのことで、Wellness社会実現への貢献が期待される。(編集担当:久保田雄城)