憲法改正に強い意欲滲ませる 年頭所感で総理

2017年01月02日 09:55

 安倍晋三総理は1日、2017年度「年頭所感」を発表し、「本年は日本国憲法施行70年の節目の年にあたる」と憲法を強く意識した。安倍総理は、芦田均元総理は現行憲法制定にあたり「歴史未曽有の敗戦により、帝都の大半が焼け野原と化して、数万の寡婦と孤児の涙が乾く暇なき今日、如何にして『希望の光』を彼らに与えることができるか・・・」と訴えた。

 そして「先人たちは、廃墟と窮乏の中から、敢然と立ち上がり、世界第三位の経済大国、世界に誇る自由で民主的な国を、未来を生きる私たちのため、創り上げてくれた」と前置きした。

 安倍総理は、芦田元総理の用いた『希望の光』を引用し、「今を生きる私たちも、また、直面する諸課題に真正面から立ち向かい、未来に不安を感じている、私たちの子や孫、未来を生きる世代に『希望の光』を与えなければならない。未来への責任を果たさなければなりません」と呼びかけ、憲法改正に強い意欲をにじませた。(編集担当:森高龍二)