権限背景に天下っていくことに怒り当然と総理

2017年01月31日 07:51

 安倍晋三総理は30日の参院予算委員会で、民進党の蓮舫代表から、国民が天下りに厳しい目を持っているのは何故だと思うかと聞かれ「国民の皆さん、毎日、額に汗して働いておられる。自分たちは定年を迎えた後、散々努力しなければ再就職できないのに、公務員が役所の権限を背景として天下っていくことに怒りを持つのは当然のことだろうと思う」と府省庁の権限をバックにした天下りに国民が怒りを覚えるのは当然だとした。蓮舫代表は天下り問題の質疑冒頭に総理に質したのに答えた。

 山本幸三行革担当大臣は文部科学省の組織ぐるみの天下り(再就職あっせん)に関連し、総理の指示の下、すべての府省庁を対象に取り組んでいる、文科省と同様なケースが無かったかどうかの調査について「しっかりとした調査を厳正にやっていきたい」と答えた。

 山本行革担当大臣は調査結果が出る時期については「調査をしっかりやることが大事で、スケージュールありきではないので、それなりの時間がかかると思う」と答えた。山本行革担当大臣は「国民の疑念を払拭するよう全力で徹底的に調査したい」と答えた。

 蓮舫代表は「不透明な再就職はあってはいけない。そこに税金が使われているというような疑いもあってはいけない」と総理に投げた。安倍総理は「権限を背景にした天下り、組織的な天下りを根絶しなければならない。今後とも政府の再就職等監視委員会が機能・能力を発揮していくことによって根絶を図っていきたい」と答えた。山本行革担当大臣は「OB職員に対して組織的な情報提供は一切させない」とした。(編集担当:森高龍二)