宮城県石巻市内では1年前と比較して、津波被害に遭った地域の地価と被害から免れた高台などの地区で、地価が二極化していることが国土交通省の地価公示で分かった。
住宅地域では津波により浸水した地域の地価は1年前に比べ15.9%下落したところが出ている一方、被災住民の移転需要などから、浸水しなかった高台など市内17地点では地価が上昇。中には上昇率が前年比60.7%にのぼるところも出ていた。
また、液状化が発生した東京湾岸(千葉県浦安市など)では、住宅地のうち、液状化の被害が大きかったところでは前年に比べ15.3%下落しているところもあり、10%以上下落した地点が多数現われていた。液状化被害のなかったところでは下落率は一桁台にとどまっていた。(編集担当:福角やすえ)