公文書管理の在り方も大問題 PKOの日々報告

2017年02月10日 09:51

 民進党の蓮舫代表は9日の記者会見で「廃棄したとしていた南スーダンPKO派遣施設隊の「日々報告」を見たが、これだけ分厚いもの、しかもデジタルデータでしっかり保存されている公文書的なものが、なぜ『廃棄された』とされ、そして、なぜ、発見され『あった』とされたのか、公文書管理の在り方自体も大問題だ」と基本的な部分での疑問を提起した。

 そのうえで蓮舫代表は「日々報告にある『戦闘』という言葉を、なぜ『衝突』に変えたのか。大本営発表ではないかと厳しい質問が(党の議員からも国会質疑で)行われたが、それくらいに大きな問題と思っている」と今後も、この問題について厳しく追及していく必要があるとの認識を示した。

 南スーダン派遣施設隊「日々報告」第1639号に報告された「ジュバ市内」の昨年7月の状況では「ジュバ市内でのSPLA(南スーダン軍)とSPLA-iO(反体制派)との『戦闘』が生起したことから、宿営地周辺での射撃事案に伴う流れ弾への巻き込まれ、市内での突発的に『戦闘』への巻き込まれに注意が必要」とある。

 報告は加えて「ジュバ市内、特にPOCサイト(文民保護地区)を含むUN(国連)ハウス周辺では、両勢力による『戦闘』が確認されていることから、朝方からの一部の勢力による報復等、行動による射撃事案、経済の悪化に伴う治安事象、窃盗事案等、巻き込まれに在留邦人の動向を含め注意が必要」と『戦闘』との認識が明記され、報告されていた。

 また蓮舫代表は天下りの問題についても「全く明らかになっていない。いまだに隠蔽されたままで情報が公開されていない」とし、与野党で良い提案があれば形にすることが重要。骨抜きになっている事象があれば是正していくことが必要だとした。(編集担当:森高龍二)