アプリの「権限許可」は慎重に! 思わぬ個人情報漏えいの危険

2017年02月15日 09:06

画・アフ_リの「権限許可」は慎重に! 思わぬ個人情報漏えいの危険

すっかり生活に馴染んだスマホのアプリ。日々新しい種類が配信されており、便利で有用な機能が搭載されているため、ついついンストールしてしまいがちだ。しかし「権限の許可」によっては、多くの個人情報が筒抜けとなってしまうので注意が必要だ。

 すっかり生活に馴染んだスマホのアプリ。日々新しいものが配信されており、便利で有用な機能が搭載されているため、ついついインストールしてしまいがちだ。しかし「権限の許可」によっては、多くの個人情報が筒抜けとなってしまうので注意が必要だ。

 「自撮りを華やかなエフェクトで加工してくれるアプリ」「風景写真をアニメ風に加工するアプリ」などなど、楽しげで興味を引くアプリが日々登場している。これらは主にインスタグラム、ツイッター、FacebookなどのSNSで話題となり、実際にその機能で加工された写真などと共に名称が拡散されるため、多くの人々が目にしてダウンロードすることとなる。

 しかし、便利な機能が無料で使えるのには理由がある。その代償となっているのは、主にユーザーの個人情報なのだ。セキュリティソフトメーカーのカスペルスキーは、画像加工アプリ「Meitu」について、公式ブログ上で「さまざまな利用者データを収集していることが判明した」と注意喚起した。

 それによると「Meitu」は、スマートフォンとの連携の際に、以下のような権限を求めてくるという。位置情報の収集、メモリ内のデータの読み取り・変更・削除、IME(国際移動体装置識別番号=スマートフォン固有の識別子)へのアクセス権などだ。単なる画像加工アプリを利用するために必要だとは到底思えない、詳細な個人情報といえよう。

 また、風景写真をアニメ風に加工するアプリ「everfilter」は、電話番号、端末ID、通話状況、保存されている画像・動画・音声データへのアクセス権などを要求していた。さらに「加工」と称しながら、実は人気アニメ映画「君の名は」の背景画像を無断で使用して、合成していたことが判明。所在地不明の運営元TopBuzz Japanが、謝罪の上で配信を一時停止するに至った(現在は再開)。

 これらの不審なアプリの特徴は、ダウンロードや利用の開始にあたって、必要以上の権限を求めてくることだ。その目的は不明な部分が多いが、ユーザーが望まない広告の配信や、さらなる個人情報の悪用を意図していると考えられる。

 以上のような事例から、魅力的なアプリを発見しても、すぐにダウンロードするのは控えた方が良いだろう。求められる権限を慎重に確認して、本当に必要かどうかを確認する必要がある。また、これらの権限の説明やプライバシーポリシーを、面倒だからといって読み飛ばしてしまうのも禁物だ。理解できていない許可は行なわないようにしたい。(編集担当:久保田雄城)