内閣府の自衛隊・防衛問題に関する世論調査で自衛隊に対する印象について、回答者の91.7%が良い印象を持っていると回答。悪い印象を持っているは5.3%と昭和44年の調査以来、初めて一桁になった。前回調査(平成21年1月)に比べ8.8ポイントも減少していた。東日本大震災や東京電力福島第一原発事故での自衛隊の活動が大きく反映された結果と思われる。
調査は内閣府が調査員の個別面接聴取により全国の20歳以上の男女3000人を対象に今年1月5日から22日にかけて実施。1893人から有効回答を得た。その結果、良い印象を持っているは前回調査より10.8ポイント増加。年齢層を超えて「良い印象」を持っている人が多かった。
一方、自衛隊の防衛力については60%の人が「今の程度でよい」と回答。「増強した方がよい」が24.8%となり、「今の程度がよい」は前回に比べ5.1ポイント減少。「増強した方がよい」は前回より10.7ポイント増加していた。「増強した方がよい」は大都市で、男女別では男性で高かった。首都直下型の地震など大震災での自衛隊への期待が増強支持派を増やした可能性も高い。「縮小した方がよい」は6.2%と前回より4.5ポイント減少した。(編集担当:福角忠夫)