石破茂元防衛大臣は7日のブログで「日本政府と与党は米国と同盟関係を結んだ我が国も、北朝鮮から見れば明確な敵国として位置づけられているはずで、このリアルな認識を我々日本国民は持つ必要があり、それを説明するのが政府・与党の責任」と書き込んだ。
石破元防衛大臣は「朝鮮戦争はいまだ、国連軍(実質的には米国)・北朝鮮・中国の間で成立した休戦協定による『停戦状態』なのであって、戦争自体が終結しているわけではありません」と現況を書き込んだ。
石破元防衛大臣は、北朝鮮が弾道ミサイルを5日に発射したことに触れ「北の体制は間もなく崩壊する、と20年以上も前から言われているにも関わらず依然として磐石なのは、皮肉なことに、制裁を中途半端に強化するほどに指導者の権威が高まるからだ」と提起。
石破元防衛大臣は「苦しくなるほど『党委員長様の恩寵』の価値は増し、『我々の生活が苦しいのは、米国をはじめとする諸外国が制裁を科しているからであり、制裁をやめさせるためには核とミサイルの開発が必要だ』との身勝手かつ倒錯した理屈がまかり通ることになります」と指摘。
そのうえで「制裁が中途半端なのは北朝鮮を緩衝地帯として維持したい中国の思惑と、民生用と称する物資移動に抜け穴があるからであり、ここを突き詰めて議論しない限り解はありません」と提起している。(編集担当:森高龍二)