菅義偉官房長官は5日記者会見し「北朝鮮が同日午前6時42分ころ東部(咸鏡南道・新浦付近)から弾道ミサイル1発を発射し、数10キロ飛翔して、日本海に落下したとみられる」と発表した。聯合ニュースは「飛距離は約60キロ」としている。
菅官房長官は「北朝鮮の度重なる挑発行為は断じて容認できず、厳重に抗議し、強く非難した」とするとともに「引き続き、情報の収集分析に全力を挙げる」としている。
安倍総理は、ミサイル発射を受け(1)情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと(2)航空機、船舶等の安全確認を徹底すること(3)不測の事態に備え、万全の態勢をとることの指示を北朝鮮がミサイルを発射したとみられる6時42分から4分後の6時46分に行った。
聯合ニュースは「今回のミサイルは地上から発射された上、飛距離が短いため、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)ではないとみられる」と報じている。また今回のミサイル発射について「米国で開かれる米中首脳会談を前に、注目を集めるための武力誇示の可能性もある」との見方を示している。(編集担当:森高龍二)