日々勉学に励んでいる中高生たち。彼らの将来の活躍が日本の未来を決めることになるが、今の中高生は自分たちの将来や、日本の未来についてどう思っているのだろうか?ソニー生命保険は25日「中高生が思い描く将来についての意識調査」を発表した。この調査はインターネット上で中学生200名、高校生800名、計1000名に対して行われた。
まず、「4月からの新生活(新学年)について明るい見通しを持っているか」という質問には、中学生では「明るい」と答えた割合が61.0%、「不安」が39.0%。高校生では「明るい」が58.6%、「不安」が41.4%という結果となり、半数以上の中高生が新生活に対して期待をもっている。
「自身の将来(1年後、3年後、10年後)について明るい見通しをもっているか」という質問には、中学生では1年後が62.0%、3年後が60.5%、10年後が54.5%という結果となり、半数以上が「10年先の未来も明るい」と考えていることがわかった。
高校生では1年後が54.0%、3年後が54.2%、10年後が47.0%となり、中学生と比較すると明るい見通しを持っている傾向が若干低く、10年後では半数を下回っている。
一方、「10年後の日本について明るい見通しを持っているか」という質問には、「明るい」と答えた中学生は37.5%、高校生は31.0%で、不安を抱いている中高生の方が多い結果となった。
また、「今の大人についてどのようなイメージがあるか」という質問に対しては、「大変そう」と答えたのが中学生では87.5%、高校生が93.2%。「疲れている」と答えたのが中学生では88.5%、高校生では92.5%であった。「元気」と答えたのは中学生で11.5%、高校生で7.5%、「楽しそう」と答えたのが中学生では33.5%、高校生では26.5%と、ネガティブな印象が、ポジティブな印象を上回っている。
この調査で、自分の将来に対して希望を持ちつつも、国の将来を考えると不安を感じる中高生が多いことがわかった。雇用情勢や社会保障など、将来の不安を感じさせる問題が数多く報道されているのが一因だろう。また、周囲の大人に対するネガティブイメージも、不安を生み出している要因だと考えられる。大変そうで疲れている大人を見て、「自分も将来あのようになるのか」と思うと、不安になるのは当然だろう。
子供は大人の鏡。確かに不安が大きい社会情勢ではあるが、大人が暗いと子供も暗くなってしまうのではないだろうか。なるべく大人が暗い姿を見せずに、子供に明るい姿を示すことで、子供たちも将来に希望がもて、国全体の明るい未来につながるのではと思われる。(編集担当:久保田雄城)