松野文科大臣に不信任決議案 民進党など4党

2017年06月15日 07:13

 学校法人加計学園(岡山市)の大学への獣医学部新設をめぐり、「総理の御意向」「内閣府の最高レベルが言っている」などの文書の存否や情報共有していたとみられるメールについて、松野博一文部科学大臣の対応が14日になっても再調査の結果や文書の存否すら、報告がないことの責任は大変に重いとして、民進党と日本共産党、自由党、社会民主党は同日の幹事長・書記局長会談で「松野博一文部科学大臣の不信任決議案」を衆院に提出することを決めた。

 不信任決議を求める理由で、4党は「文部科学大臣松野博一君は、前川喜平・前文部科学事務次官が『行政がゆがめられた』と告発した学校法人加計学園疑惑にからみ、『官邸の最高レベルが言っている』『総理のご意向』などと明記された文部科学省の内部文書について、『確認できない』『再調査しない』と繰り返し、国民に対し、真実を明らかにするどころか、事実を隠蔽しようという姿勢に終始してきた」と指摘。

 そのうえで「国民の強い批判を浴び、ようやく再調査を表明したものの、再調査の目的が情報漏洩の『犯人捜し』と処分であることを示唆したばかりか、会期末を待って、うやむやにしようという本音も透けて見える」としている。

 そして「このような松野文部科学大臣の姿勢は、まさに国民への背信行為と言うほかない」として、不信任に値すると結論づけている。(編集担当:森高龍二)