トヨタのBセグメント・ハイブリッド車「アクア」がマイナーチェンジを受けた。今回のマイナーチェンジでは、エクステリアの意匠に大きく手が入れられた。
新しいアクアは、そのデザインの特徴であった「親しみやすさ」「軽快さ」はそのまま維持しているが、先進的で洗練されたデザインとした、とトヨタは説明する。フロントは、伸びやかなデザインとしたヘッドランプをはじめボンネットフードやフェンダー、バンパーなどのデザインを変更し、洗練されたイメージが与えられた。
リヤ・コンビネーションランプ内の意匠も変更され、新たにリヤリフレクターをバンパー下部に配置し、より安定感あるスタイルになった。
内装では、センターメーターにTFTマルチインフォメーションディスプレイを標準装備。センタークラスターは一体となった構成とし、新たに一部グレードのホワイトソフトレザー(合成皮革)シートを採用するなど、先進的で上質なイメージとなった。
走りの質感を高める目的で、ボディ剛性を大きく強化している。また、タイヤサイズを175/65R15から185/60R15に扁平率をアップし拡大、優れた操縦安定性を確保しながら乗り心地を向上させたという。
同時に、従来のモデルにあった派生グレード「X-URBAN」を見直し、クロスオーバースタイルをより強く打ち出した新グレード「Crossover」を設定した。グリルやルーフモール、16インチ専用アルミホイール、フェンダーアーチモールなどアクティブなイメージの専用デザインとしたのが特徴だ。
走行性能のうえでも「Crossover」は、専用のサスペンションチューニングを受けており、SUVらしいしっかりとした操舵感を追求しながら、乗り心地も向上させているという。
ボディカラーは、新規開発色のクリアエメラルドパールクリスタルシャイン、ジュエリーパープルマイカメタリックをはじめ、新規設定色の「Crossover」専用色ベージュなどを含む14色を設定する。
さらにボディカラーと異なるカラーパーツを組み合わせたFLEX TONEを加えた非常に多彩なカラーバリエーションとなった。
また、エンジンの改良やハイブリッドシステムの制御を見直し、「L」はクラストップのJC08モード走行燃費38.0km/リッターを達成。「S」「G」「Crossover」も、34.4km/リッターを実現した。
一時は2万台/月と人気モデルだったアクアの販売台数は、この4月以降、7500台/月と1万台を割り込んで落ち込んでいた。が、今回のテコ入れで、マイチェン後は、大台復活を目指し、月間1万台の販売計画としている。(編集担当:吉田恒)