エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、社会人1~3年目の技術系会社員150人と事務系・その他会社員150人を対象に、「新社会人・若手社会人の意識調査」を実施した。
エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、社会人1~3年目の技術系会社員150人と事務系・その他会社員150人を対象に、「新社会人・若手社会人の意識調査」を実施した。
新社会人が通常業務に入るまで研修を受けた期間、研修が終わって任された業務、先輩社会人が「許せない」と感じる新社会人の行為や、先輩たちの失敗体験について調査した結果を見てみよう。
入社1~3年目の若手社会人に、新入社員向けの研修期間はどのくらいだったか尋ねてみた。「研修はない」(14.6%)、「~1週間」(10.8%)、「~2週間」(11.5%)、「~1カ月」(17.0%)、「~3カ月」(22.9%)となり、計76.8%が3カ月以内に研修を終えていることが分かった。研修期間の平均値を算出してみたところ、2.9カ月となった。
続いて、事務系・その他の一般職種と技術系の職種に分けて、研修期間を集計した。研修期間が3カ月以内と答えた割合は一般職種で75.7%、技術系職種で77.8%とほぼ同程度だった。ただ、技術系職種の方が1カ月超~3カ月以内の研修が組まれていることが多く、研修期間が「~3カ月」と答えた割合は一般職種で16.7%、技術系職種で29.2%だった。
新社会人と働くことになる先輩社会人は、新社会人のどんなところを「許せない」と感じることが多いのだろうか。30歳以上の先輩社会人から得られた回答を見ると、「あいさつができない」(41.3%)、「業務の失敗を隠す」(40.6%)、「頻繁に遅刻する」(39.4%)、「自分で考えようとしない」(38.2%)、「言葉遣いがタメ口」(34.6%)といった点を「許せない」と感じている人が多かった。
先輩社会人が「許せない」と感じる点は、職種によって違うのだろうか。集計結果を一般職種と製造業エンジニアとに分けてみると、製造業エンジニアの方が「業務の失敗を隠す」(46.6%)、「自分で考えようとしない」(42.1%)、「言葉遣いがタメ口」(39.1%)といった行為を許せない傾向があると分かった。
社会人としての最低のマナーが「あいさつをきちんとすること」と筆者は、数十年前、新社会人の頃、先輩に教えられてものだが、今や、約半数の新社会人がそれさえできないということなのだ。時代は変わるものである。(編集担当:久保田雄城)