大学設置審に静かな環境でしっかり審査をと文相

2017年08月07日 08:18

 林芳正文部科学大臣は6日、NHK番組に出演し、学校法人加計学園(岡山市)への獣医学部新設をめぐり「加計ありき」で国家戦略特区制度が悪用された疑惑について「現在、獣医学部新設についての手続き(審査)も進んでいるので、どうやって説明していけば(国民の)疑問が少なくなっていくのか、心砕いて説明していければと思っている」と述べた。

 国家戦略特区では、加計学園に決まったプロセスが不透明のままになっている。林大臣は「ひとつ一つのプロセスについて、しっかり説明責任を果たしていく事が何よりも大事だと思っている」とした。

 林大臣はこの経緯などを「おさらい」し、「丁寧に説明していくことが大事だと思っている」。また「大学設置・学校法人審議会では、専門的な立場で審査してもらっているので、われわれが、ああだ、こうだということではない。静かな環境で専門的にやって頂きたいと思う」と述べた。

 林大臣は「審議会で出てきた結果(答申)について、われわれがどうするかについては丁、寧に、丁寧に説明していくよう心掛けていきたい」とした。答申を受けて、文科大臣が認可・不認可を決定する。

 林大臣は番組司会者から来年4月開学ありきかどうかについて聞かれ、その問いに答えることが、審議会の静かな環境でしっかり審査して頂くことに影響を与えることになる、と答え「しっかり審査いただくことに尽きる」と答えた。8月末の答申内容が注視される。(編集担当:森高龍二)