特区構想合致の教育ができるか確認する 文科省

2017年08月24日 06:42

EN-b_065

文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の担当者は「国家戦略特区のプロセスを通過した加計学園の構想と合致した教育あるいは研究ができるかどうかはしっかりと確認する」と民進党の問いに答えた

文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)の担当者は23日の民進党加計学園獣医学部新設疑惑調査チームの会合で「国家戦略特区のプロセスを通過した加計学園の構想と合致した教育あるいは研究ができるかどうかはしっかりと確認する」と民進党の問いに答えた。

 前回(16日)のチーム会合では2015年6月に閣議決定された獣医学部新設4条件を満たしているか審査する役割は持っていないとしていたが、これを訂正した。いずれにしろ、国家戦略特区のプロセスを通過した加計学園の構想と合致した教育、研究ができるのかどうか、しっかり確認するとの言質が出たことで、国民の疑問に答える視点での審査が行われることが約された。認可となった場合には、クリアしていることを国民に示すことが必要だ。

 この問題では愛媛県共産党委員会なども文科省や内閣府などに、今治市で加計学園が獣医学部の事業者に選定された経緯を明らかにすることや閣議決定された4条件を満たすかなど文科省の大学設置審査とは別に検証や審査を行うことなどを23日までに求めている。共産党は機関紙赤旗で「文科省は『今後、閣議決定された4条件など国家戦略特区で新設される獣医学部が満たすべき条件と、設置認可申請の中身が違っていると判断されれば、内閣府に差し戻して確認を求めていく』と答えた」と伝えている。(編集担当:森高龍二)