獣医学部「新設」は既存大学ではできないことを研究し、学生を育てることが条件だったはずだが、民進党の加計学園獣医学部新設疑惑調査チームの桜井充座長は20日までのブログで「文科省の説明として、大学設置審は加計学園側から、特別な獣医学部を作るという申し出があれば、その内容に沿って審査するし、普通の獣医学部と同じ内容で申請されれば、それに沿って審査を行うということだった」と書き込み「文科省の発言があまりに信じられないものだった」とこれまでの国家戦略特区での認可を巡る政府側国会答弁からは、国民にも信じられないものだ。
桜井議員は「加計学園に対する大学設置審の判断は(8月末での結論は)保留という事になった。しかし、10月には再度審査が行われ、このままであれば、認可されるのではないか」と書き込み、さきの文科省の説明から「大学設置審には、普通の獣医学部として申請しても、その要件を満たしていれば、認可が下りる」と全く理不尽な審査になることを指摘した。
桜井議員が指摘するように、獣医学部新設は既存の大学ではできないことを行うために新設するはず。であるなら、大学設置審は「従来とは違う特別なカリキュラムが組まれているのか、その内容を十分に教えられる講師陣がいるのか、必要な設備が整っているのかどうか」などの観点で審査すべき。
桜井議員は文科省の説明を踏まえ「加計学園ありきで進められてきたことがますます明らかになった」と疑惑が一層深まっていることを指摘している。
「国会では色々な説明がなされたが、結局のところ、国家戦略特区を悪用し、普通の獣医学部を作るだけであることも明らかになった」とし、「総理、内閣官房、内閣府に加え、文科省も追及対象にしなければならない。徹底追及していく」としている。臨時国会でも突っ込んだ追及が求められそう。(編集担当:森高龍二)