作家の瀬戸内寂聴さん、諏訪中央病院の鎌田實さん、東大名誉教授の樋口陽一さん、ジャーナリストの田原総一朗さんら約20人が呼びかけ、憲法9条改正に反対する「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が8日、都内でキックオフ集会を開いた。9条改憲に反対する3000万人署名を目指すとともに、改憲発議阻止へ世論を広げようと誓い合った。
呼びかけ人の1人、作家の落合恵子さんは「防衛省の来年度予算要求額は約5兆3000億円だ。ここにはイージスアショアの分は入っていない」と更に膨れる可能性を指摘するとともに、過去最高額を更新し続ける防衛予算の在り方を問題視した。
落合さんは「私たちの安全保障は、憲法9条(戦争の放棄)を守り続けること、小さな違いは自分の心の中で燃やし続ければいい。私たちは私たちの運動を続けていく」と呼びかけ、3000万人署名へアピールした。
改憲への動きでは自民党の高村正彦副総裁が麻生派の会合で「来年の通常国会で発議ができないと、国民投票で2020年に間に合わない」と改憲日程ありきの発言も行っている。安倍晋三総裁の「日程ありきではない」とする会見での姿勢とは党内現場は違うことを示している。(編集担当:森高龍二)