安倍政権倒す決断の前原代表に賛成した 元総理

2017年09月29日 15:52

 民進党最高顧問で元総理の菅直人前衆院議員は29日のブログで、前原誠司代表が安倍政権を終わらせるため民進党から候補者を立てない、希望の党に公認申請し、自公政権に代わる「政権の選択肢」を示すことにしたとの提案に「実質的な解党提案だが、安倍自民党政権を倒すための決断という提案に賛成した」と書き込んだ。

 そして「私は政権交代の実現と同時に、原発ゼロ実現のため、どういう選択をするべきかを考えている」としている。

 菅氏は前日のブログに「原子力ムラは原発ゼロを主張する政治家を失脚させようとする。そうした例は枚挙にいとまがない。小池新党(小池百合子都知事が代表を務める、希望の党)も原子力ムラから陰に陽に原発ゼロ政策の骨抜きを仕掛けられるでしょう。そうならないように監視することが私の一つの役割と考えている」と、希望の党が「原発ゼロ」を公約に掲げていることから、希望の党に期待を示したうえで、実現をサポートしていく考えを書き込んだ。

 菅氏は原子力ムラの仕掛けだったとの受け止め事例について「私が総理の時、浜岡原発を止めた5月ごろから原子力ムラは自民党と手を組んで私を総理の座から引きずり下ろす謀略を始めた。その政治的中心が安倍晋三現総理。私が(福島第一原発事故時)海水注入を止めたとウソの情報を、安倍総理は2011年5月20日付のメルマガで発信し、私に辞任を迫りました。6月2日にはそれを理由に自民党は私に対する不信任案を提出しました。否決はできましたが、その後、9月の退陣につながりました」と紹介した。(編集担当:森高龍二)