今月22日の衆議院議員選挙に合わせて実施される「最高裁判所の裁判官国民審査」の審査対象になっている裁判官に平成25年に加計学園監事をされていた木澤克之氏も入っているが、木澤氏が中央選挙管理会に提出した「略歴」には加計学園監事の経歴が記載されていなかったため、全国都道府県選挙管理委員会が有権者に示す「国民審査公報」には反映されていないことがわかった。
木澤氏の略歴では、最高裁判所HPに紹介されている略歴では「平成23年新宿区区民の声委員会委員(苦情処理機関・第三者委員会)」と記されたあとに「平成25年学校法人加計学園監事」と記され、その後に「平成28年7月19日最高裁判所判事」とある。国民審査公報では、平成23年の記載のあと、28年の判事就任になっていた。
総務省選挙課は中央選挙管理会に木澤氏側から提出されたものを掲載している、と説明。最高裁の広報担当者は「国民審査公報に記載すべき必要な事項を、裁判官が記載されたものと承知している」と説明した。審査公報には私的地位までの全てを記載する必要はない、という。(編集担当:森高龍二)