レクサスは、東京モーターショー開幕を1週間後に控えた10月19日に、フラッグシップセダン「LS」を全国のレクサス店を通じて発売した。写真は「LEXUS LS 500h Version L」、価格は1460.0万円
レクサスは、東京モーターショー開幕を控えた10月19日に、フラッグシップセダンLSを全国のレクサス店を通じて発売したと伝えた。
5代目となる新型LSは、1989年に発売され、高級車の新たな基準となった初代モデルからブランドを代表するセダンだ。継承されている、滑らかでパワフルな走りや圧倒的な静粛性・快適性など、LSのDNAはそのままに、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立したスタイリング、エモーショナルな走り、数々の先進技術を満載し、レクサス車の象徴として大きな変革を果たした。
新型LSは大きく2グレード構成で、3.5リッターV型6気筒ターボエンジン搭載のLS500とマルチステージ・ハイブリッド車のLS500hの2車種。価格はターボ車980.0万円~1500.0万円、マルチステージ・ハイブリッド車の1120.0万円~1680.0万円(消費税込み)となる。
新型は、新たにGA-Lプラットフォームの採用により、低く構えたスタイリングを実現し、大径タイヤ(「Fスポーツ」は前後異径の最大20インチ・ランフラットタイヤ&ホイール)の採用により力強い存在感のスタイリングを得た。
これまでの4ドアセダンとは一線を画す斬新なクーペシルエットを創りだすため、サイドビューは6ライトキャビンとし、フロントからリヤまで突き抜けるようなシャープな構成から、フェンダーがダイナミックに張り出した造形となった。また、ドアフレームとガラスの段差を少なくしたフラッシュサーフェスウインドウを採用し、より滑らかで美しいボディラインを実現している。
インテリアに目を移すと、前席空間は、上部にメータフードから流れるように助手席まで伸びる繊細なレジスターを採用。広がり感のある構成とし、下部は厚みがありシートとの一体感を感じるコンソール・アームレストにより、心地よい安心感を創り出した。
また、ドライバーを中心とした姿勢変化や視線移動の少ない操作系レイアウトにより、運転に集中できるコクピットとなった。後席空間は、人を包み込む連続性のある空間を目指し、ドアトリムやシートバックがシームレスにつながる構成だ。また、クラストップレベルのレッグスペースによる開放感と、フロントシートと同様に厚みのあるソフトなコンソール・アームレストでくつろぎの空間を提供する。
搭載するパワーユニットについても簡単に触れておく。新型の3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンは、圧倒的な静粛性とフラットなトルク特性を活かした爽快な加速フィーリングを両立したという。吸気効率の向上や燃焼室内の気流強化により高速燃焼を実現。高効率ツインターボチャージャーとの組み合わせによる世界トップレベルの熱効率で高い出力と燃費性能を実現した。組み合わせるトランスミッションは小気味よい変速が身上の10速ATである。
一方、マルチステージ・ハイブリッドシステムは、LC500hで新開発したハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた独自の機構だ。高回転化した3.5リッター V型6気筒エンジンと走行用モーター両方の出力を制御することで、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現する。加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大し、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した。
新時代のレクサス・フラッグシップとして、当然ながら世界トップの安全性を目指して、先進の予防安全技術を惜しみなく投入した。「統合安全コンセプト」に基づいた予防安全パッケージとして実績のある「Lexus Safety System+A」でパッケージ化されたプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、レーダークルーズコントロールといった各種機能の性能を向上させ、先進の予防安全技術や、高度運転支援技術「Lexus CoDrive」をパッケージ化して搭載した。また、大型ヘッドアップディスプレイやマルチインフォメーションディスプレイによる支援状況の通知で、直感的にわかりやすい支援を実現している。
実際のLSのデザイン&装備は、全国のレクサス正規ディーラーか10月28日に一般公開となる東京モーターショーのレクサス・ブースで確認できる。(編集担当:吉田恒)