自民が以前に国会質疑時間 与野党1対1要求

2017年10月30日 07:15

 安倍晋三総理が萩生田光一幹事長に国会での与野党の質疑時間配分(現行は与党2、野党8)の見直しを支持したことが報じられているが、日本共産党機関紙「赤旗」は29日「自民党は疑惑をめぐる7月の首相出席の閉会中審査に向けた野党との協議でも、与野党の質問時間を『1対1』にしない限り開催は拒否するとの姿勢を示していた」と報じた。

 現行の時間配分は自民党政権時代の与党4、野党6から、民主党政権時代に与党2、野党8にしたもの。

 小池晃書記局長は赤旗の記事中で「議院内閣制では、与党と内閣の方針は基本的に一致しているのだから、野党の質問時間を削ってしまったら、国政をチェックする役割が果たせなくなり、議会が政府の翼賛機関になってしまう。だから、野党に多くの質問時間を保障するのが当然で、今までも自民党はそうしてきた」と自民党が政権奪還後も、これまで2対8の比率を守ってきたことを指摘。

 比率見直しは「国民と国会に対し『謙虚に』説明するという姿勢とはかけ離れた対応。絶対に認めることはできない」と強く問題視している。(編集担当:森高龍二)