国会質疑時間「与党2 野党8」比率見直し?

2017年10月30日 06:06

 菅義偉官房長官は27日午後の記者会見で、自民党議員らが予算委員会での与野党の質疑時間配分について、与党2.野党8の比率見直しを求めていることへの受け止めを記者団に聞かれ「時間配分はまさに国会でお決めになること」と権限外の事で、「政府としてコメントするのは控えたい」とした。

 そのうえで、「各会派に議席数に応じた質問時間の配分を行うべきとする意見は国民からすれば最もな意見だ」とある種、主張した。

 ただ政府の考えを引き出すうえで、野党側議員の質問が審議案件の疑問や問題点を浮き彫りにしてきた経緯を踏まえれば、国民に分かりやすく政府が説明していくためには、野党側の質問時間を多く充てることは、審議案件に対する国民の理解を高めるうえでも重要なことは否定できない。民主党政権時代に現在の比率にした。

 政府にとって野党による質問時間を多くとるのは民主主義を実現するうえで大切な要素でもある。しかし、安倍晋三自民党総裁は萩生田光一幹事長代行に配分の見直しに取り組むよう指示したとの報道もある。(編集担当:森高龍二)