自衛隊明文なら9条2項削除と文民統制規定必要

2017年11月05日 06:42

 石破茂元防衛大臣は憲法9条に自衛隊を追記することに「自衛隊を憲法上位置づけるにあたっては、(憲法9条2項の)交戦権否認の削除のみならず、『文民統制』を憲法上に定め、政治と自衛隊の関係を明確にする必要がある」とブログ発信した。

 また、9条2項を削除せずに自衛隊を書き込めば、論理的整合性を欠くとしている。石破元大臣は自衛隊を書き込むことについては「憲法9条第1項はもちろん、第2項も残します。解釈も一切変えません。自衛隊の存在だけを憲法に書き加えるのだから異論はないでしょうということなら国民も賛成するであろうとの意図かと考えるが、国際環境が激変する今こそ、第9条自体が内包する矛盾を解決すべき時であるのに、わざわざこれを憲法上固定化してしまうという考えのように思われる」と過去のブログでも疑問を呈している。

 また「日本国憲法が作られた時、連合国の占領下にあった日本国は国家主権を持たず、独立国家ではなかった。従って『国の独立を守る』ことを主たる任務とする軍隊の存在が規定されていなかったことは極めて自明のことであり、サンフランシスコ条約発効により独立を果たし、国家主権を回復したからには『軍』の存在を明確に規定するために、論理的整合性をもたせて、前文や第9条の改正を行うことは理の当然。これは右とか左とかいった立場の相違などとは全く関係がないはず」とも提起していた。(編集担当:森高龍二)