サンゴに影響なし、生息環境維持されると防衛相

2017年11月08日 08:04

 小野寺五典防衛大臣は7日の記者会見で、沖縄県辺野古沖での普天間基地代替施設建設を1日も早く実現したい思いを滲ませた。サンゴへの影響もないとし、工事を中断して沖縄県と話し合う考えも持っていないもよう。

 小野寺大臣は沖縄県辺野古沖での護岸工事に伴うサンゴへの影響について「工事着手に先立ち、水の濁りや水温等の予測シミュレーションを行った結果、当該工事に伴う同サンゴへの影響はなく、生息環境は維持されるとの結論が得られた」と語った。

 そのうえで「9月27日の第9回環境監視等委員会で説明したところ、水の濁りや水温等のモニタリングをしっかり行い、工事の影響を確認しながら工事を進められたい旨の指導・助言を受けた」とし「私どもとしては指導・助言を受け止めながら適切な工事を進めていきたいと思っている」と述べた。

 小野寺大臣は「(代替施設建設は)沖縄の負担軽減のための措置ということであり、海を埋め立てるということ、これは環境にも十分留意して行わなければならないことだと思うので、環境への問題、沖縄負担軽減の問題、そのことを配慮しながらこれからも進めていきたい」と環境保全と基地負担軽減の両にらみで、工事は進めていくとの姿勢を改めて明確にした。(編集担当:森高龍二)