設置審答申に抗議の談話、加計氏証人喚問要請も

2017年11月11日 07:33

民進党の大塚耕平代表は10日、文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が文部科学大臣に対し、来年4月の加計学園の獣医学部新設を認める答申を行ったことに「抗議」の談話を発表した。

 大塚代表は「加計学園の獣医学部新設をめぐっては、国家戦略特区制度を利用し、早期開学に総理周辺が圧力をかけたことを示す内部文書や関係者の証言が存在している」としたうえで「安倍内閣が2015年6月30日に閣議決定した獣医学部新設ルール、いわゆる石破4条件が満たされていないのではないかという疑問も全く払拭されておらず、政府は今日に至るまで、4条件が充足されたことを確認できる資料や事実を提示していない」と最もな指摘をしている。

 そのうえで、大塚代表は「設置審が認可の答申を行ったことは理解しがたく、極めて遺憾である」とし「文部科学大臣においては、これら数々の疑惑が解明されない限り、最終的な認可の判断を行わないよう強く求める」と早々の判断をすることのないよう、強く求めている。

 また、加計学園の加計孝太郎理事長の証人喚問に応じるよう政府・与党に求めている。党として、櫻井充参議院議員を座長とした本問題事実関係追及特命プロジェクトチームを立ち上げたことも談話に織り込んだ。(編集担当:森高龍二)