外部の声に配慮「設置審、全くない」文科相断言

2017年11月05日 06:46

 学校法人加計学園の獣医学部設置について文部科学省の大学設置・学校法人審議会が10日にも認可の答申をするもようだが、林芳正文部科学大臣は4日までの記者会見で、設置審の審議に「外部からの声に配慮する余地は全くないと考えている」と述べ、記者団が「絶対にないということは言いきれるのか」と再度確認したのにも「はい」と断言した。

 林大臣は「大学設置・学校法人審議会は各学問分野の専門家、大学運営に関する有識者により構成されている。その審査では、あらかじめ定められた基準に基づき、教育課程や教員組織、施設設備等が学校教育法や大学設置基準等に適合しているかについて、学問的、専門的観点から行われるということになっており、外部からの声に配慮する余地はないというふうに考えている」と説明。

 記者団が「設置審に政治的な圧力がかかっているだとか、官邸からの働きかけがあるだとか、そういうような言説が一部でも報道などで流れていたりすると思うのですが、改めて、設置審でそういった外部からの何か働きかけに影響されたりする余地があったりだとか、若しくは設置審の委員の方々が何か忖度したりするとか、そういう余地が働き得るものなのか、改めて見解を」との問いに答えた。

 また、林大臣は「審査が終わって結果が出た後は、しっかりと説明をしていきたい」と述べた。市民団体などからバイオハザードへの懸念などが指摘されるなか、校舎設計上に問題がないのかも含め納得の行く説明が求められている。(編集担当:森高龍二)