トヨタ、アクティブなアウトドアスポーツのツール、SUV「FT-AC」出展

2017年12月04日 06:25

Toyota_FT-AC

12月1日から一般に公開が始まった米ロサンゼルスオートショーにおいて、トヨタは、本格的なアウトドアスポーツを愉しむためのコンセプトカー「Future Toyota Adventure Concept(FT-AC)」を出展した

 トヨタは、12月1日に一般に開幕した米ロサンゼルスオートショーにおいて、小型SUVのコンセプトカー「Future Toyota Adventure Concept(FT-AC)」を出展した。

 FT-ACは、山岳地帯でのキャンプや川下り、マウンテンバイクなど、本格的にアウトドアスポーツを楽しむユーザーをターゲットに、アクティブな休日の過ごし方を提案するデザインコンセプトとして企画したモデルだ。

 パワートレーンにガソリンエンジンを想定。ドライブトレーンには、左右後輪に駆動トルクを適切に配分するトルクベクトル式4WDシステムを設定し、最適なトラクションコントロールにより路面に応じたセッティング切り替え機能やデファレンシャルロック機能を可能とする。

 これらのシステムは、四輪の最適なグリップ制御を行ない、優れた操縦安定性とダイナミックな走行性能を実現する。さらに、低燃費と4WDシステムの走破性を両立した次世代ハイブリッドパワートレーンの搭載も想定している。

 エクステリアにおいては、大胆なフロントグリルと側面まで回り込んだLEDヘッドライトが特徴となる。このフロントスタイリングに加えて、ロングホイールベースとワイドフェンダーに20インチホイールを装着し、SUVらしい力強く大胆なスタイリングを強調した。

 また、最低地上高の高さに加え、フロントとリヤにアンダーガードを装備することで、多彩な「冒険」を可能にする悪路走破性を表現した。ボディカラーには、鮮やかなグリーンとグレーの2色のコントラストを出すことで、アウトドアにおけるアクティブなイメージを強調している。

 コンセプトFT-ACは、「ランドクルーザー」などトヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザインとSUVとしての悪路走破性に加えて、取り外し可能なフォグランプやサイドミラー付属のカメラのほか、撮影映像をクラウドにアップロードする車載Wi-Fiなどを装備して、アウトドアスポーツを愉しむためのアクティブなクルマを目指した。

 アウトドアスポーツに必要なアイテムを積載するルーフラックには、モバイル端末で調光可能なLEDライトを装着。ライトは、夜間や悪天候時の走行をサポートするだけではなく、サイドミラー付属の赤外線カメラのフラッシュとしても使用可能な設計。また、マウンテンバイク搭載用に、格納可能なラックをリヤに装備。フォグランプは取り外し可能とし、懐中電灯やマウンテンバイク用ライトとしても活用できる仕様となっている。

 サイドミラーには、前述のように取り外し可能な小型カメラを装着し、悪路走行記録などに活用可能だ。撮影データは、車載Wi-Fiからクラウド上のストレージに自動でアップロードし、スマートフォンなどのモバイル端末からリアルタイムでの写真・動画の編集やSNSへの投稿を可能だ。また、車両の位置情報を発信することで、FT-ACをベースキャンプとした周辺探索を安心して楽しめる。

 コンセプトモデル「FT-AC」のボディ寸法ほかの諸元についてのリリースは無い。(編集担当:吉田恒)