太平洋~インド洋の海域は「国際公共財に」総理

2017年12月06日 06:35

 安倍晋三総理は第3回日中企業家・元政府高官対話(日中CEO等サミット)歓迎レセプションに出席し「私は太平洋からインド洋に至る地域を公正なルールに基づく自由で開かれたものとしていきたい」と語った。

 安倍総理は「この広大な海を将来にわたって、全ての人に分け隔てなく、平和と繁栄をもたらす国際公共財とすべきであると考えている」とアピール。

 そのうえで「我が国は、この自由で開かれたインド太平洋戦略の下、『一帯一路』の構想を掲げる中国とも大いに協力できると考えている」と中国の海洋進出戦略をけん制する一方で、中国が進める「一帯一路」構想で協力できる立ち位置にいることも示した。

 安倍総理は「先日の日中首脳会談においても、2国間の貿易・投資促進にとどまらず、第三国において、日中が協力してビジネスを展開していくことを私から提案し、習近平主席、李克強首相と認識を一致することができた」と披露。

 安倍総理は「今回の日中CEO等サミットが日中の経済界の協力関係において新たなスタートとなることを心から期待している」と述べた。

 また「早期に日中韓サミットを開催し、李克強首相を日本にお迎えしたいと考えている。そして、来年の日中平和友好条約締結40周年という大きな節目に当たり、私が適切な時期に訪中し、習主席にもできるだけ早期に日本を訪問していただきたい。ハイレベルな往来を通じて、日中関係を新たな段階へと押し上げていきたいと考えている」とした。(編集担当:森高龍二)