野田佳彦元総理は11日までのブログで、国の財政破綻に強い危機感を示し「未来のために、これまで目を逸らしたり先送りしてきた財政再建という大問題に立ち向かわなければならない」と政治家の使命として取り組む姿勢を強く打ち出した。
野田氏は「野党の体たらくにより、安倍政権は6年めに入った」とし「この間、財政規律がゆるんできたことは間違いない。国の借金は千兆円を超え、基礎的財政収支(プライマリー・バランス)の赤字も続いている。財政健全化計画も頓挫してしまった」と懸念。
そして「このような無責任なことを続けていては、国が潰れてしまう。かつて、世界を震撼させたギリシャの国家破綻が起きた時の借金額は40兆円に満たない額だった。日本は、その25倍もの借金を抱えている」と提起。
そのうえで「いつ破綻するのかはわかりません。首都直下型地震が起きる確率は30年以内に70%。同様に国家破綻もいつ起きても不思議はない。天変地異や北の脅威のような地政学リスクが契機となるかもしれない。もっと些細なことがきっかけになるかもしれない」と差し迫った問題であることを伝え「少しでも良き未来を次世代に引き継ぐため、諦めずにもうひと踏ん張り頑張る決意だ」と締めている。(編集担当:森高龍二)